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マップ インド スリランカ モルディブ ネパール ブータン パキスタン バングラデシュ

日本では、なかなか注目されていない南アジア地域。近い将来、大国インドが目覚めると南アジアの時代が来るかもしれません。

国連の地理区分によると、 南アジア(Southern Asia)とは、 アフガニスタン・ バングラデシュブータンインド・ イラン・ モルディブネパールパキスタンスリランカの9カ国です。 しかしながら、当サイトでは、アフガニスタンとイランを除く、インド亜大陸を構成する7カ国を南アジアと呼んでいます。 北側にヒマラヤ山脈がそびえ立ち、南側にはインド洋が広がるこの地域は、実に多様な文化を有しています。

(不定期で更新予定)

観光産業

南アジア地域の国々においても観光は重要な産業です。 インドの南に位置し、中国の経済的な影響を受けつつ中進国を目指す自然豊かなスリランカ、2つの大国インドと中国に挟まれている山岳国ネパールやブータン等など。 観光資源の豊富な国が多いのですが、下記の表を見ると、観光産業への依存度は国ごとに異なっています。

GDP参考データ(2018) 輸出に占める観光収入(2019)
名目GDP
(USD million)
一人当りGDP
(USD million)
金額
(USD million)
割合
インド 2,718,732 2,038 30,900 6%
スリランカ 88,901 4,099 4,700 24%
モルディブ 5,328 14,557 3,200 84%
ネパール 2,904 103 700 28%
ブータン 2,582 3,160 100 16%
パキスタン 314,588 1,565 900 3%
バングラデシュ 288,424 1,749 400 1%
日本(参考) 4,971,767 39,304 49,200 5%

バングラデシュやパキスタンといった国々については、観光が占める割合が非常に低いものとなっています。旅行者を受入れるための政策やインフラといった要因が考えられます。 一方で、日本において、近年、新婚旅行先として人気のあるモルディブに至っては、輸出の8割以上を観光産業に依存しています。 因みに、マクロ経済学において、GDPを支出面から見た場合には次のような恒等式で表現されます。

GDP=(消費+投資+政府支出)+(輸出-輸入)=(内需)+(外需)

モルディブのような小国においては、国内消費について拡大する余地が限られてきますので、GDP増大のためには外需を拡大するほかないのでしょう。

IT産業

南アジア地域においては、経済的に貧しくインフラが脆弱である国も多いのですが、ITインフラの整備に伴い先進国と同様にIT産業が成長しています。 とりわけ、注目を集めるライドシェアをはじめとするシェアリングエコノミーも、現地の事情に対処しながら拡大しつつあります。 さらに、インドはもちろん、その他の南アジア地域の国々においても、官民挙げてIT産業の育成に対して力を入れており、近い将来一大産業へと発展するかもしれません。

南アジアDBについて

当サイトは、文献や現地調査等を参考にAmitekaが作成しています。お問合せはこちらからお願いします。

(主な参考文献)
辛島昇ほか(監修), 「新版 南アジアを知る事典」, 平凡社, 2012年
外務省ホームページ(国・地域)
国連世界観光機関(UNWTO)
GLOBAL NOTE グローバルノート

(最終更新日:2024年6月16日)